煮物の中までしっかり味を染みこませるコツ
大根の味しみ
圧力鍋を使えば、分厚い大根の煮物も、わずか数分の加圧時間で柔らかく、中まで味がしっかりと染みこみます。
でも、ただ圧力鍋で調理するだけでは、残念ながら「味しみしみ〜」とはなりません。
実は、中まで味をしっかり染みこませるには、実は大事なコツがあります。
まずはこの写真を見てください。

これ、同じ大根で、同じ圧力鍋で、同じ加圧時間(3分間)で調理しました。
でも、右と左、色が違いますよね?
中を切ってみると

左は表面だけに色がついていて、右側は中の方まで色が染みています。
同じ大根で同時に調理したのに、この差はなんでしょう?
答えは、「余熱」です。
右側は、圧力が下がった後も、ふたをして10分余熱を置いたもの
左側は、加圧調理後圧力が下がってすぐに取り出したもの。
です
たった10分でもこれだけ差が出るんですよ
そもそも圧力鍋は、加圧中、120℃の高温で調理しています(KIMSCOOK静音圧力鍋の場合)
加圧調理後、火を止めると、120℃から徐々に温度が下がって、100℃を下回った温度になって、ふたが開けられるようになります。
この後も、圧力鍋のふたを閉めてそのまま置いておけば、100℃からじっくりじっくり冷めていきます。ちょうど極弱火でコトコト煮込んでいるかのような温度です。
この「ふたを閉めたまま、そのまま置いておく時間」が余熱時間。
火を止めているので光熱費ゼロ。
ただ待っているだけで、調理が進んで、加圧調理直後よりも柔らかく、味も染みこみます。
だから、圧力鍋で味が染みこんだ煮物を作るときは、「余熱時間」を計算して、早めに調理するのがおすすめ。他のお料理を作ったり、食卓の準備をしている時間も、余熱時間で圧力鍋が勝手においしく、味を染みこませてくれますよ!
目安として最低10分は置いてくださいね。
それだけで、煮崩れなく、味が染みこんだおいしい煮物が食べられますよ